iPad mini(新)に思いを馳せる

それは前振り…はあったけど予想より早くやってきた。

3月18日、AppleからiPad Air(3rd Gen)とiPad mini(5th Gen)が発表されました。
既に予約が開始されており、最短で30日に出荷が開始されるそうです。
どこが変わったのか、詳細な比較はニュースサイト等がやっているので、
10.5インチProとmini4を持っている私としては感想というか、ここが嬉しい点、惜しい点を上げたりしようかとキーボードに向かった次第です。

 

 

廉価版ではない、ミドルレンジとして再定義されたAirとmini

今回発表されたAir(新)とmini(新)は、89800円(税別/11インチ最安値)からのiPad Proと37800円(税別/最安値)のiPad(2018年モデル)の間を埋める価格設定になっています。ごく一部で高い、という感想も見ましたが実際のところ、先代のAirであるAir2、mini4の初期価格とかと比較すると

Air2:初値53,800円(16GB/Wi-Fi)⇒Pro(9.7)発表後44,800円(同)

mini4:初値42,800円(同)/終売になったmini4 128GBは45,800円

今回のAirはAir2の初期価格より1000円高いだけでストレージ4倍、miniはmini4最終価格と同価格でストレージ半減と引き換えに性能は一足飛びにアップしたわけです。

というより、もともとiPadにしてもminiにしても『本来のAppleが設定する価格帯』に戻ってきたわけですね。

更に、mini初代基準で毎年のiPadのラインアップとスペックを確認してみると

発表時期 iPad/Air mini 発表時のiPhone その他備考
2012/10 iPad(4th)/A6X mini(初代)/A5 iPhone5/A6  
2013/10 Air(初代)/A7 mini2/A7 iPhone5s/A7

AirのA7のみmini2/5sより

100MHz高クロック

2014/10 Air2/A8X mini3/A7

iPhone6/A8

Air2以降2GBメモリに

2015/09 - mini4/A8 iPhone6s/A9

mini4は2GBメモリに

6s/iPad Pro(初代12.9)と

同時発表

2016/-- - - iPhone7/A10

3月にPro(9.7インチ)発表

2017/03 iPad(5th)/A9 -

iPhone7/A10

6月にPro(第2世代12.9

&10.5)発表

2018/03

iPad(6th)/A10

※Pencil対応

- iPhone8/A11

10月にPro(第3世代12.9

&11)発表

 

最新CPUと同等、もしくはそれ以上の専用CPUを搭載したところを強調してみましたが、iPad/AirはPro(9.7)を除けば最新CPUを搭載したのはAir2まで、miniに至ってはmini2の時だけしか搭載せず、2015年のmini4移行4年半も後継品が出ず放置されてたわけです。てかmini3のA7据置は今振り返ってもひでーな(touchIDに対応しただけ)

発表の通り、今回のAirとminiは最新のiPhoneXS/XRと同じくA12 Bionicを搭載しており、久しぶりに最新世代のiPhoneと遜色ない性能となったわけです。(実際には解像度的にiPadキツそうだけど)

 

iPad Air/miniのここが嬉しいところ

CPUが最新のiPhoneと同世代

前述の通りですね。事前リークでは(miniが)A10だとかA10Xだとか言われてて、いやどうせA11だろ、せめてA10Xであってくれとお祈り状態でしたが、まさかのA12で登場

TrueTone、P3広色域、フルラミネートディスプレイ対応

これも『先代よりも低品質なディスプレイを用い…』などとリークされていたのでiPad(無印)みたいに隙間が広がって筐体サイズもmini2相当まで厚みが増えるんだろうな…と思っていたのだから驚きです。パワーアップしてるやん。どうやら上のリークにある先代とは『iPad Pro(10.5)』だったのでしょう。実際120Hz駆動であるProMotionではなく、最大輝度も100ニト下がっています。

イヤホンジャック継続搭載

そうだよ、それだよそれ、それこそが必要なものなんだよ…!

昨年デザインが一新されたProでは廃止されてしまったイヤホンジャックが継続で搭載されています。筐体設計をある程度流用しているのだからそれはそうか。iPhoneでは小さい筐体に色々詰め込まないといけないからスペースを取ってノイズ発生源でもあるイヤホンジャックを排除するのは解るのですが、なんで筐体設計に余裕があるiPadで廃してしまったのか、本当に謎です。。。もうしばらくイヤホンジャック付きのiPadが買えるという事で一安心。てか音ゲー的にイヤホンジャックなしとかALIEN WORLDだからな。

 

個人的にはそこまで重要ではないですが以下の点も

インカメラが大幅強化、1.2メガ⇒7メガに

お孫さんとFaceTimeチャットするおじいさんとかはいいんじゃないでしょうか。

(推測)USB PowerDeliveryに対応

Apple公式に明言されている箇所がないので推測なのですが、USB PowerDeliveryに対応しているiPhone8と同じA12を積んでおり、大容量バッテリーを積むiPadであればなおさらPDの恩恵は大きいので対応しているんじゃないでしょうか。

PD充電するにはtype-C-Lightningケーブルが必要で、Appleが長らくサードパーティーにライセンスを許可していなかった為メジャーではありませんでしたが最近開放され、AnkerからMFI製品が発売されました。なんか今日丁度lightningケーブルが壊れたし、PD対応ACアダプタもあることだし買ってみようかな、って気になってます。入荷未定だけどな!

http://www.amazon.co.jp/dp/B07H24PJGP

 

iPad Air/miniのここが惜しいところ

クアッドスピーカー対応ならず

Pro(廃盤の10.5含む)では対応している筐体上下(縦画面時基準)に2スピーカーずつ搭載したクアッドスピーカーには対応しませんでした。一部リークのレンダリングでは対応しているような表記もあっただけにここだけは残念です。従来通りLightning端子側に2つのステレオスピーカーになりますが、音ゲーなどでは片方から音が鳴ることに。

Proとの差別化の為なのでしょうが、Airのほうは金型を変えてまでスピーカー穴を塞ぎに行く必要はあったのでしょうか…Appleを猛追しているHUAWEIはMediaPad M5で筐体上下にスピーカーを搭載していてエンタメ用途訴求に一役買っています。ここは頑張って欲しかった。10.5Pro持ちの俺が涙目になるけど

type-C接続ではない

従来通りLightningでの接続になります。悪い端子ではないのですが、ややもするとまた数年放置されるかもしれないAir/miniなだけに一足先に置き換わっていて欲しかったなぁ、というのが本音です。そうするとPencil対応が面倒な事になるんでしょうけど。

最後に

最初のiPadがmini2で、その後mini4に置き換えた自分にとっては待望のminiモデルが出てきてくれました。事前のリークで『いいとこA11、下手すりゃA10で32GB、mini2のサイズと液晶に逆戻りしてiPad無印より少し高めの価格になるだろう』と想像していたところ想像の遥か上というか満額回答と言えるスペックで登場してくれました。そりゃ購買意欲が湧かない筈がない。休みの日にでも注文させて頂きます。購入バレしないように同じ色を買おうかな。。。