今回はイヤホンではなく、リケーブルの記事になります。
なお、この記事は、発売元のHiFiHearさん(@Qianqian_HRcase)のモニター募集に応募して記事を作成しております。
購入までの経緯
ここ最近悪いことに(?)リケーブルについてもやたら買い漁るようになり、タイムセールや11.11セールで単結晶銅ケーブルや合金ケーブルのセールを買い集めていました。
そんなところで2020年の年明けにHiFiHearさんのモニター募集ツイートを見かけ、恐る恐る申し込んでみたところ採用頂けるとのことで、購入させて頂いた次第です。
なおこのモニター募集の内容は記事を書くとディスカウントで購入できる、というものでタダになるわけではないです。
今回のHif4881は大量量産を念頭に、コストパフォーマンスを重視した単結晶銅線リケーブルということです。
🥳新品入荷情報
— HiFiHear (@Qianqian_HRcase) 2020年1月3日
8芯単結晶銅リケーブル
8芯ですが、16芯に負けない太さ
大量生産を目指す、一番コスパ高い単結晶銅リケーブル
プライムに登録すると¥1,360割引
各規格在庫5本ずつhttps://t.co/3vRHhngIpA pic.twitter.com/8nartZPesB
さっそく、外観などを見ていきます。
外観など
DAPに合わせて2.5mmバランスケーブルを購入。明るめの銅色ケーブルになっています。コネクタ類は流行りのクロームメッキ調ではなく2018年以前から数あるカーボン調で、分岐部分も黒色のプラスチック製です。このあたりがコスパ重視ということなのでしょうか。
手持ちの4芯や8芯のケーブルとも比較してみました。1芯あたりの太さはGCT4と同等(被膜のプラスチックの分GCT4が太く見える)、4810よりは細い、というところでしょうか。
曲を聴いての感想(付属からのリケーブル編)
使用するイヤホンは前回の記事でも書いたKBEAR hi7になります。
mitoka-mochimono.hatenablog.com
製品付属のケーブルとHif4881を交互に聞き比べていきます。曲についても前回と同様のラインナップから『最後の恋』を除いた3曲で比較します。
但し、Satellite Systemについては前回間に合わなかったアルバムロング版を使用しています。
また、Hif4881は2.5㎜バランスの為V20にはそのままでは挿せないので、七福神商事取り扱いのddHi-Fi DJ35A 2.5㎜→3.5㎜変換コネクタを使用しています。
2.5mm to 3.5mm , 2.5mm to 4.4mm 変換Plug | (株)七福神商事
このコネクタ、非常にコンパクトにできていてケーブルを挿すとちょっと大きめのL字コネクタかな?みたいな出来栄えになります。リケーブル後もiPadに挿したい!みたいな向きにはお勧めです。
その他条件は前回と同じとなっております。Hif4881でもACGモードで試聴しています。
付属ケーブルからの変化として、全体的に高音や低音を大きく増幅するわけではないのですが、わずかに低音が前に出る形になりながら、付属ケーブルでは解りづらかった部分がはっきり聴き分けられるようになり、こんな音がなっているんだということを実感できます。これが「情報量が増える」というやつなんですねぇ。
Secret Daybreak(M@STER VERSION)/速水奏(飯田友子)&新田美波(洲崎綾)
付属ケーブルから変更するとギターの弦を鳴らす音やベースラインの音がより明確に聞こえるようになります。
ドラムの音の分離もよくなります。かといってボーカルが引っ込むわけではなく、ユニゾン部分はより艶が出るようになりました。
Satellite System feat.Diana Chiaki/GRATEC MOUR(In This Corner of the Worldより)
リケーブル後は情報量の増加もあってか、音場が広がったような印象に。メインフレーズの印象も変わりました。あまり良くないと感じていましたがこれならかなり聴ける感じにはなったかと思います。でもイヤホンをno.3Tiに変えたほうがいいと思っちゃう…
TΗΞ ƧΞVΞИƧ Ͻ∅DΞ/Feryquitous(SEVEN's CODEより)
他にレビューしている曲より音の情報量が多い曲なこともあって一番効果が出てると実感できます。ベースライン部分とかのメインでなっている部分以外の音の量が主張はせずとも聞きとれるようになり、今まで聞こえてなかった音が解る感がほかよりも感じられました。
他のリケーブルとの比較
Secret Daybreak(Game Version)とTΗΞ ƧΞVΞИƧ Ͻ∅DΞを使用して比較しています。
・YYX4810(4芯単結晶銅線)
同じ台湾輸入線材の単結晶銅線だけあってか違いを感じ取るのは困難。YYX4810のほうが少し音量が小さい、という程度。
取り回しがHif4881のほうがやりやすい。4芯と8芯で太さがほぼ同じなのでそりゃそうなのですが。
・HiF4814(8芯金銅合金線)
GCT4はHiF4814と合金と傾向が同じなのでHiF4814だけで。
HiF4814が音の明瞭さと高音の表現の良さで上回る。音の響きの良さというかより透明度が増すというか。もともとすっきりめなhi7の特性をさらに強調している感じ。
低音の押出しの強さではHif4881が上かと思います。さすがはフラグシップというべきか。スライダーが動かし辛い点以外は強い。
・YYX4849(16芯銀メッキ銅線)
情報量、低域の迫力ではHif4881に軍配。YYX4849はHif4881に比べてややあっさりめに聞こえるだろうか。
音量はYYX4849のほうが若干大きめに聞こえるほか、ピアノやシンセリフの高音域の主張が強めになります。総じてYYX4849より優秀。
最後に
Hif4881は特性を派手に変えるわけではないですが、音楽の情報をより引き出し、情報量を大幅に増やすタイプのケーブルだと思います。わざとらしい強調は感じられないのでどんなイヤホンでも合わせやすいかと思います。難点があるとすれば耳掛け部分のチューブ加工がかなりきつめになっており、人によっては痛みを覚えるかもしれません。ケーブル自体に癖はなくスライダーも扱いやすいと思います。