final A8000で卒業していく話

 

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finalの最新フラッグシップイヤホン、A8000を買ってしまいました。
2020年はイヤホン物欲も落ち着くだろうと思った出端でT800を買ってしまい、このままでは延々数万円の機種を漁り続けるいわゆる沼に落ちてしまう、それならいっそ卒業レベルのウルトラハイエンドを一つ用意しよう、ということで計画的に貯蓄し誕生月の6月に誕生月クーポン+お友達紹介割引を使って購入した次第です。まあ重ね掛けしてもなお161,480円もするわけですが。

 

外観とか

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形から入っているのかわかりませんが、なんかの織物のような包みが途中に挟まりつつ厳重に保護されています。左右毎にプラスチックで包装されているのは気が利いていますね。先般買ったNo.3Tiも結局ぶつけた小傷がついちゃってるんで。
ケースが半分金属、半分ゴムといった感じで真ん中に小傷防止用の仕切りがあるのですが、正直仕切りが頼りない大きさなのでこのケースは使用していません。イヤピは同社のEタイプが全サイズついてきます。

曲を聴いての感想と比較

今回は前回までのXDP-30Rではなく、新しく用意したSHANLING M6で聴いていきます。これについても書く予定だったのですが、写真データを紛失してやる気をなくしたまま軽く運用を続けなぜか現在手元にはM6 Proもあります。M6とM6 Proについては次で書くということで。。。

再生アプリはSHANLING純正ではなく、Neutron Music Player(NEON版)を使用しています。純正はギャップレス再生に対応してないんですよね…

ケーブルは付属のシルバーコートケーブル、イヤーピースはSednaEarfitLightのMを選択。
比較に既出のAudiosense T800とTFZ No.3Tiで聞き比べてます
T800:HiF4814バランスケーブル+SpiralDot++ MLサイズ
No.3:KBF4805バランスケーブル+SednaEarfit Mサイズ


約束/Roselia

主に3:00以降、間奏に差し掛かったあたりからで聴いていきます。
T800ではだとボーカルがすこしカサついた鳴り方をし、シンセ音の鳴り方が少し不自然になりますが
A8000ではボーカルがやや前を出つつ僅かに余韻が増え、低音の量が若干減衰(重低音の量はどっこい)する感じでしょうか。
No.3Tiではドラムのスネアのアタック感が強くなり、後ろが静かになるところでのボーカルの響きがたっぷりあるのに対して
A8000ではそのボーカルの余韻は若干すっきりしつつ艶感は同程度以上にある感じです。ギターのリフの鳴り方も好ましい感じに。

KAISER PHOENIX~CALAMITY PHOENIX/96(BLACK ALBUMより)

続きものの激しいプログレメタル。通しで全部聴いていきます。
T800とA8000が乾いたというか、T800はこの価格帯では良い分離の良さから、
A8000は立ち上がりの圧倒的な速さから来るドラムのキックやギター音を鳴らすのに対し
No.3Tiは少しもたつきというか、音の被りが気になるような箇所が見られます。
No.3Tiはやや広がりのある音の鳴らし方をするのですが、それが裏目に出る格好に。
この曲の疾走感を考えると、A8000が圧倒的に良い鳴らし方をしてくれてます、

Gekka(Original Mix)/Nhato(Rinne EPより)

www.beatport.com


2:10~4:40あたりの静かになってから再びアガっていく箇所でみていきます。(上記でもほぼ同じ箇所を試聴可能)
T800では低音のシンセを前に出しつつノリと分離感で勝負をかけにいく感じ
No.3Tiはキックの主張が強すぎるのに対して
A8000ではアタックの速さがもともと悪くない力感を補う形になってて非常に質の高い鳴らし方をしてきます。
No.3だとやや聴き疲れしそうで、聴くならA8000≧T800になるのかな

STARDUST/MINIKOMA☆(MINIKOMA☆より)

 

shop.attackthemusic.com

↑短いので全編通しで聴いていきます↑
No.3Tiだとドンシャリが効いててキックの力強さとシンセのキラキラした感じが良い感じに主張されるのに対し
A8000ではキックは他よりタイトに鳴らつつボーカルの帯域が前に出てきて、一音ずつがスッと鳴ってくるところがあります。
このあたりの高中低の出方はこれまで見てきた通りではあります。
T800ではちょっとNo.3Tiより低音の質やボーカルの鳴り方で物足りない所があり、ノリ重視だとちょいと選びづらいところ。

Somewhere/Luby Sparks

www.youtube.com

80年代ぽさ(よく知らない)があふれる曲。
No.3TiかT800かで言えばボーカルがかさつかず、広がりのある鳴らし方をするNo.3Tiのほうが好ましく聞こえます。
A8000だとなぜか音を絞り気味にしても全部の楽器が必要以上に喧しく聞こえてしまい、微妙な感じになってしまいました。なぜなのか。


音ゲーでの使用、その他取り回しの扱いやすさ

特にタップ音が刺さることもなく、音質面では良好。遮音性も高い。
ただ角ばったシェルの形状は人を選びそう。耳に当たって痛いという人も。自分はそこまではなかったのですが、とかくイヤピが合わせづらく一組三千円もするePro Horn-shaped Tipsなんてものに手を出したりもしたのですが納得いく密閉感が得られず、現状のSednaLightも暫定という感じです。TPU素材だというXelastecに手を出すべきか…

最後に

比較の項であまり褒めていませんが、総合的には帯域の変な強調はないのにくっきり系の音で、普通にランクの違いを感じさせる音を出してくれます。
立ち上がりの早い音、というのはムードのある曲というか、ある程度響いて聞こえて欲しい曲だとマイナスに作用するのでそのような曲でNo.3Tiが加点してきた、という感じですね。
特徴がないのが特徴、ということはなく疾走感が欲しいプログレメタルやオトゲコアで抜群に強く歌ものにも普通に対応できるので器用万能という言い方でいいかと思います。
リケーブルについてはC4-1やOalloyと組み合わせてもいい感触が得られませんでした。買ったときのポイントで殆ど手だし無しで純正のバランスケーブルが買えるので、私もそろそろ買おうかと思っています。

当面高いイヤホンはいいかな…それよりは生活の質を高めるものを買いたい気分にもなったので