audiosenseのフラグシップイヤホン、T800のレビューになります。
audiosenseは例によって(?)中国のイヤホンメーカーになります。日本に代理店があるわけでもなく、Twitterアカウント開設も2019年末と露出が多いわけでもないのですが
knowlessのBAドライバを専用カスタム含む片側8個積んで298ドルというコストパフォーマンスの良さで一部で売れていました。
その一方で特にサンプル提供やレビュー依頼が行われていなかったのか、日本語で書いたブログ記事はGoogleでは見つからない、T800のAmazonレビューも2019年中には1件もなかったというイヤホンでした。
今年になってからaudiosenseはDT200という2BA+コンデンサ構成のイヤホンを日本向けとして発売し、サンプル提供を行っているようです。
<感想>
— YO2-M (@yo2_m) January 17, 2020
DT200はオフィシャル様(@AUDIOSENSE2012 )よりサンプル?として頂いたイヤホンになります。
忖度無しでレビューしようと思いましたが、結果ベタ褒めになってしまいました。💦
斬新さと音質、個人的に大満足なイヤホンでした。
DT200は日本限定モデルで、日Amazonでのみ販売するそうです。 pic.twitter.com/34DUVrfX3b
ブログ更新しました→ 「AUDIOSENSE DT200」 コンパクトなシェルに見える巨大なコンデンサ。2BAらしからぬ重厚な中低域が魅力の日本限定仕様イヤホン【レビュー】https://t.co/rF0UlRT4UK
— bisonicr (@bisonicr) February 6, 2020
自腹で春節休み前の1/12にaliexpressの公式ストアから注文し、翌日に支払を済ませたのですが、17日には到着。FedExは早いですね…新型コロナウィルスが騒がれている現在もFedExは動いているようで、今の時期に発送されて到着したという書き込みを確認しています。
〇箱詰め、外観など
とにかく頑丈に梱包された状態で到着します。FedExの袋を破いた先にも紙袋、段ボールを開梱する必要があり、ここまでしてやっとプチプチに覆われた外箱が現れます。内箱を引き出すとプラケースの中にイヤホン類が入っています。防水とかいう話ですが大きすぎるので万全の梱包用でしょうか(単品で売ってるけど)。
シェルは大型なものの形状がいいのか自分の耳にはぴったり収まります。ノズルにフィルタがついてないためにブラシがついているようですが、finalのフィルタ等で覆うのも手かと思います。若干低音が強くなりますが。またかえしの部分がないため、軸の柔らかいイヤーピースだと外れやすいので注意が必要です。
付属ケーブルはプラグ部分が少し安っぽいもののケーブルはかなりしっかりした8芯の銀メッキ線。おまけの純銅線も同様の8芯で、MMCXプラグ側の処理やケーブル編み込み等はYinyooやNICEHCKの格安8芯と比べてもより品質がいいと感じられます。プラグ側が安っぽいのだけはどうにかならなかったのだろうか。
曲を聴いての評価
いつも通りXDP-30Rに3.5mmメス⇒2.5mmオス変換ケーブルを用いてバランス接続し、ACGモードを使用して再生しています。
イコライザはflat設定、アップサンプリングやHi-Bitは使用しませんがBass Enhancerのみ1(オフ~最大5段階)使用しています。
また、INSPIONについてはLGのスマホV20 Proを使用してAmazon Musicアプリより、セブンスコード楽曲についてはYoutube Musicアプリより再生しております。
イヤーピースはAET07のMサイズを選択しています。また、ケーブルは製品パッケージ内付属の銀メッキ線ではなくパッケージ外に一緒に梱包されていた純銅線を使用しています。銀メッキ線だと高音の主張が多少強くなりますが、音量のわりにかなり刺さる音になってしまうためです。わざわざパッケージとは別に付属させるくらいなので純銅線のほうで聴いてほしいのだろうということでチョイスしています。
総じて低音よりかつ8BAを活かした濃密な音、いろんな音がいっぺんに襲ってくるのが解る感じのイヤホンです。高音はやや細いものの非常に音の伸びが良いためか、純銅線にしても刺さりが気になる人は気になるのではないでしょうか。私も曲によっては刺さりを感じました。ボーカルの帯域はこれ以上低音が強いと遠く感じるだろうなという絶妙な鳴り方。低域は重低音まできっちりだしつつ量も豊富。情報量が非常に多いイヤホンですが音の主張はこの域が一番出てきてベースラインはいろんな曲で主張してきます。
Sign/内田彩(Ephemeraより)
アニメ「五等分の花嫁」のエンディング。先日こちらにミニライブに来た時も一曲目に歌唱してらっしゃいました。今後なにがしかと交互に1曲目で起用していくかも。
ボーカルのサ行が刺さる感じは人によっては感じられるかも、な塩梅です。すっきり聴かせるというよりはボーカル含めて力感を主張する鳴らし方になっています。
RE;MilkyWay(軌唱伝結より)
https://mora.jp/package/43000074/TCJPR0000147396/
www.youtube.com
CROSSxBEATSの初期に長期メンテ突入の詫びで収録された曲で、REV.にも稼働1か月経たずにゲーム部分の不出来ぶりを詫びるアナウンスと前後して収録された楽曲。アルバム収録にあたりなぜかセミコロンになっていますが正当なロングバージョンになっています。
ベースラインが主張しますが、オルガンやヴァイオリンと合わせて余韻は少なめ。ボーカルは近くで定位する感じですがボーカルを聴こうとすると少しBGが煩いと感じるかも。
INSPION/黒沢ダイスケ(BLACK ALBUM2より)
https://www.amazon.co.jp/INSPION/dp/B07FDGZGGC
www.youtube.com1月にSEVNE's CODEにも収録されたのですが、そのことに言及したりプレイ記録を共有する度にアーティスト本人がいいねを押してくるため、これを使えば重低音の評価できるんやで、ってことだろうということで採用。
ベースやギターリフで重低音をかき鳴らしているところの音圧が素晴らしく、かつカチッとした分離でドラムパートも細かく追える。ハイハットが相対的にか細く聞こえるものの音のキレはよく刺さってくる感じがあります。総じて非常に相性がいいです。
TΗΞ ƧΞVΞИƧ Ͻ∅DΞ/Feryquitous(SEVEN's CODEより)
www.youtube.com暫く固定で起用予定の楽曲。前回のHI7の時よりもベースラインの押し出しが強くなり迫力が増してきます(ブレイク前のベースラインとか)。ほか分離もよく高域も鋭いため少し耳にきつかったりはするのですが許容できる範囲かな。
音ゲーでの使用、その他取り回しの扱いやすさ
純銅線のほうであれば若干刺さるけど許容できるギリギリ、というところです。銀メッキ線だとデレステのタップ音などは喧しく聞こえるかと。
ケーブルは2種とも装着感や取り回しは良好。もともとのケーブルの素性がいいようでひとまず交換せずとも戦えるのではないでしょうか。
おわりに
久々に(?)高いイヤホンにぶっこんでみましたが、濃密でありながらも曇りを感じさせないコスパ高なイヤホンで良かったです。手持ちのイヤホンで1DDのno.3Ti、1BAのHeavenVI、ハイブリッドのA5と比較しても違うキャラ立ちをしているのでヘビメタやEDMあたりの曲で活躍できそうです。HiF4881に取り換えてみたところさらに派手傾向が強くなったのでKBF4814のほうがバランスが維持できていい感じでしょうか。